Adobe Illustrator(イラレ)のグラデーション機能は、オブジェクトやテキストに滑らかな色の変化を加えることで、デザインに深みや立体感を与える強力なツールです。
この記事では、イラレでのグラデーションの基本的な適用方法から、文字や画像への応用、さらにはフリーグラデーションの活用方法までを詳しく解説します。
この記事を読むメリット
- イラレでグラデーションを作る方法がわかる
この記事を書いた人
この記事を書いた僕はこんな人です!
- 都内制作会社でwebデザイナー・webディレクターとして勤務
- webデザイナー3年、webディレクター1年目
- web制作現場で学んだことを発信している人
イラレでグラデーションを適用する基本方法
早速イラレでグラデーションを作る方法を紹介します。
オブジェクトの作成
まず、グラデーションを適用したいオブジェクトを作成します。
ツールバーから長方形ツールや楕円形ツールを選択し、キャンバス上に描画してください。
グラデーションの適用
作成したオブジェクトを選択した状態で、メニューバーの「ウィンドウ」から「グラデーション」を選択し、グラデーションパネルを表示します。
パネル内のグラデーションスライダーをクリックすると、オブジェクトにデフォルトのグラデーションが適用されます。
グラデーションの種類と調整
イラレでは、以下の3種類のグラデーションが利用できます。
- 線形グラデーション
- 直線上に色が変化するタイプで、角度を指定して方向を調整できます。
- 円形グラデーション
- 中心から円形に色が変化するタイプで、中心点や半径を調整可能です。
- フリーグラデーション
- 複数のポイントを自由に配置し、複雑な色の変化を表現できます。
グラデーションパネルで種類を選択し、スライダー上のカラー停止点をダブルクリックして色を設定します。
また、スライダー下部をクリックして新たなカラー停止点を追加し、複数の色を組み合わせることも可能です。
文字へのグラデーション適用方法
イラレでは文字にもグラデーションを設定することが出来ます。
文字の入力とアウトライン化
文字ツールで任意のテキストを入力し、選択します。
その後、メニューバーの「書式」から「アウトラインを作成」を選択し、文字をアウトライン化します。
これにより、文字がオブジェクトとして認識され、グラデーションの適用が可能になります。
グラデーションの適用
アウトライン化した文字を選択し、グラデーションパネルから希望のグラデーションを適用します。
文字全体に均一なグラデーションをかけたい場合は、アウトライン化後に「オブジェクト」メニューの「複合パス」から「作成」を選択し、複合パスに変換してください。
これにより、文字全体を一つのオブジェクトとして扱うことができ、均一なグラデーションが適用されます。
アピアランスを使用したグラデーションの適用
アピアランスパネルを活用すると、アウトライン化せずに文字にグラデーションを適用できます。
文字を選択した状態で、アピアランスパネルのメニューから「新規塗りを追加」を選び、追加された塗りにグラデーションを設定します。
これにより、文字の編集性を保ちながらグラデーション効果を適用できます。
画像へのグラデーション適用方法
画像に対してもグラデーションを設定出来ます。
画像の配置とオブジェクトの作成
メニューバーの「ファイル」から「配置」を選択し、キャンバス上に画像を配置します。
次に、画像の上に長方形などのオブジェクトを作成し、透明にしたい領域を覆います。
グラデーションとマスクの作成
作成したオブジェクトに黒から白へのグラデーションを適用します。
黒い部分が透明、白い部分が不透明として機能します。
その後、画像とグラデーションを適用したオブジェクトの両方を選択し、透明パネルから「マスクを作成」を選びます。
これにより、画像に徐々に透明になる効果を適用できます。
フリーグラデーションの活用
フリーグラデーションは、複数のカラー停止点を自由に配置し、複雑で多彩な色の変化を表現できる機能です。
オブジェクトを選択し、グラデーションパネルで「フリーグラデーション」を選ぶと、ポイントを追加して色や位置を調整できます。
これによりより自由度の高いデザインが可能となります。
グラデーションの保存と再利用
作成したグラデーションは、スウォッチパネルにドラッグ&ドロップすることで保存できます。
保存したグラデーションは他のオブジェクトなどに再利用出来ます。
また、スウォッチライブラリから既存のグラデーションを選択して適用することもできます。