Adobe Illustratorを活用して、ベクターイラストを簡単に水彩画風に加工する方法をご紹介します。
この手法を用いることで、デジタルなイラストに柔らかな手描きの風合いを加えることができます。
初心者の方でも手軽に実践できるステップを以下にまとめました。
この記事を書いた人
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この記事を書いた僕はこんな人です!
- 都内制作会社でwebデザイナー・webディレクターとして勤務
- webデザイナー3年、webディレクター1年目
- web制作現場で学んだことを発信している人
イラレで水彩画風にする方法
早速イラレで水彩画風にする方法を紹介します。
今回はチューリップを水彩画風にしてみます。
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下記2つの素材を用意します。
用意するもの
- 水彩画風にするイラスト(ベクターデータ)
- 水彩テクスチャ(JPGやPNGでも可)
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下記の手順で行います。
イラレで水彩画風にする手順
- 手描き感を加える
- にじみ効果を適用する
- 水彩テクスチャを重ねる
- 仕上げの調整
手描き感を加える
まず、フラットなベクターイラストに手描きの風合いを加えます。
イラストを選択した状態で、メニューから「効果」→「パスの変形」→「ラフ」を選択します。
設定値は以下を参考にしてください
- サイズ:0.75px
- 詳細:45/inch
- ポイント:「丸く」を選択
これにより、線が微妙にギザギザになり、手描き感が生まれます。
にじみ効果を適用する
次に、水彩特有のにじみ効果を追加します。
イラストを選択した状態で、「効果」→「スタイライズ」→「光彩(内側)」を選択し、以下の設定を行います。
- 描画モード:乗算
- 色:黒
- 不透明度:15%
- ぼかし:7px(境界線)
これにより、イラストの内側に柔らかな陰影が生まれ、にじみの表現が可能になります。
水彩テクスチャを重ねる
水彩の質感をさらに強調するために、水彩テクスチャを用意します。
モノクロで濃淡のはっきりしたテクスチャが適しています。
テクスチャをイラストの上に配置し、選択した状態で「ウィンドウ」→「透明」パネルを開き、描画モードを「ソフトライト」に設定します。
これにより、テクスチャがイラストに馴染み、よりリアルな水彩風の質感が得られます。
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仕上げの調整
最後に、全体のバランスを見ながら、不透明度や色合いを調整します。
必要に応じて、テクスチャの位置やサイズを微調整し、イラスト全体の統一感を高めましょう。
これらのステップを通じて、デジタルなベクターイラストに温かみのある水彩画風の表現を加えることができます。
この方法は、他のテクスチャや効果を組み合わせることで、さまざまな表現にも応用可能です。ぜひ試してみてください。