Adobe Illustrator(イラレ)でデザインを行う際、画像にモザイク処理を施したい場面があるかもしれません。
通常、モザイク処理はAdobe Photoshop(フォトショ)などの画像編集ソフトで行うことが一般的ですが、イラレ内でもモザイクを適用することが可能です。
この記事では、イラレでモザイクをかける2つの方法をご紹介します。
目次
ラスタライズ効果を使用する
この方法では、画像の解像度を意図的に下げることでモザイク効果を得ます。
画像の配置
- イラレで新規ドキュメントを作成し、メニューの「ファイル」から「配置」を選択して、モザイクをかけたい画像をアートボードに配置します。
画像の選択とコピー
- 配置した画像を選択し、コピーします。
- 次に、メニューの「編集」から「同じ位置にペースト」を選択して、同じ位置に画像を貼り付けます。
モザイクをかける範囲の選択
- モザイクを適用したい部分を覆うように、長方形や円などの図形を描きます。
クリッピングマスクの作成
- 描いた図形と、先ほどコピー・ペーストした上側の画像を同時に選択します。
- メニューの「オブジェクト」から「クリッピングマスク」→「作成」を選択します。
ラスタライズ効果の適用
- クリッピングマスクを適用した画像を選択した状態で、メニューの「効果」から「ラスタライズ」を選択します。
- 表示されるダイアログボックスで、解像度を「その他」に設定し、10~25ppi程度の値を入力します。
- 解像度の値が小さいほど粗いモザイク、大きいほど細かいモザイクになります。
- 設定後、「OK」をクリックします。
これで、指定した部分にモザイク効果が適用されます。
効果の強さを調整したい場合は、アピアランスパネルからラスタライズの設定を再度変更できます。
モザイクオブジェクトを作成する
この方法では、画像をタイル状に分割してモザイク効果を得ます。
画像の配置と埋め込み
- イラレで新規ドキュメントを作成し、メニューの「ファイル」から「配置」を選択して、モザイクをかけたい画像をアートボードに配置します。
- 配置した画像を選択し、上部のコントロールパネルに表示される「埋め込み」をクリックして、画像を埋め込みます。
画像の選択とコピー
- 埋め込んだ画像を選択し、コピーします。
- 次に、メニューの「編集」から「同じ位置にペースト」を選択して、同じ位置に画像を貼り付けます。
モザイクをかける範囲の選択
- モザイクを適用したい部分を覆うように、長方形や円などの図形を描きます。
クリッピングマスクの作成
- 描いた図形と、先ほどコピー・ペーストした上側の画像を同時に選択します。
- メニューの「オブジェクト」から「クリッピングマスク」→「作成」を選択します。
モザイクオブジェクトの作成
- クリッピングマスクを適用した画像を選択した状態で、メニューの「オブジェクト」から「モザイクオブジェクトを作成」を選択します。
- 表示されるダイアログボックスで、「タイル数」を設定します。
- タイル数の値が小さいほど粗いモザイク、大きいほど細かいモザイクになります。
- 「ラスタライズデータを削除」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
これで、指定した部分にモザイク効果が適用されます。
この方法では、後からの修正が難しいため、適用前に設定を慎重に行うことをおすすめします。
まとめ
イラレ内でモザイク処理を行う方法として、「ラスタライズ効果を使用する方法」と「モザイクオブジェクトを作成する方法」の2つがあります。
用途や求める仕上がりに応じて、適切な方法を選択してください。
これらのテクニックを活用することで、デザインの幅が広がります。
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